新潟県には、マンモスが撮影スポットとなった新潟ロシア村と呼ばれる廃墟が存在しています。当時新潟ロシア村はどのような場所だったのか、現在はどうなってしまったのかについてご紹介していきます。心霊現象やホテルの火災について詳しく掘り下げていきましょう。
廃墟と化したテーマパーク「新潟ロシア村」
「新潟ロシア村」と呼ばれる場所をご存知でしょうか。新潟ロシア村はその名の通り新潟県にある施設で、もともとは子どもも大人も楽しめるようにと作られました。しかし、あることがきっかけで廃墟となってしまった施設でもあります。
今回はそんな新潟ロシア村の当時の様子や、現在はどうなってしまったのかなど、様々な観点から掘り下げていきますので、ぜひ参考にしてみてください。
メディアでも取り上げられて話題になった廃墟
新潟ロシア村は開園当時、ロシアを題材としたテーマパークということで、メディアに大々的に取り上げられた場所でもあります。しかし、その後は色々なことが原因となって廃墟となってしまいました。
新潟ロシア村は廃墟となってしまった後、心霊スポットとしても知られるようになったようです。
「新潟ロシア村」は当時どんな場所だった?
新潟ロシア村は、なんと10年前後で閉園となってしまった幻のテーマパークです。あまりにも短期間の間に閉園してしまったため、廃墟となってしまう前の当時の様子を映した写真はあまり出回っていません。
しかし、新潟ロシア村についていくつか情報があるようなので、まずは新潟ロシア村は当時どのような場所だったのかについて掘り下げていきましょう。心霊スポットや廃墟が好きだという人は、ぜひ参考にしてみてください。
1993年に開園
新潟ロシア村は1993年に開園し、その10年後には休園となってしまいました。休園後は再開しようとしていたのですが、休園から4ヶ月後には正式に閉園してしまったようです。そのため、新潟ロシア村の運営当時はかなり経営が行き詰っていたことが分かります。
閉園の詳しい理由についてはのちに詳しくご紹介しますが、客足が伸びず経営が上手くいかなかったことが大きな原因だと考えられているようです。
ロシアとの異文化交流が目的のテーマパーク
新潟ロシア村は、もともとロシアとの異文化交流が目的のテーマパークとして作られました。そのためテーマはロシアとなっていますし、雇われていた従業員もロシア人が多かったといいます。
しかし、結果としてあまり良い終わり方ではなかったため、逆に雇っていたロシア人たちから恨まれていたという噂もあるようです。
「スーズダリ教会」を中心にロシアの街並み
ロシア文化を取り入れた新潟ロシア村では、「スーズダリ教会」を中心にロシアの街並みを再現した建物が多数立ち並んでいました。スーズダリ教会というのはロシアで1024年頃から作られた建物で、世界遺産にも登録されています。
民芸品や文化体験ができる人気施設だった
新潟県にある新潟ロシア村は、民芸品や文化体験ができる人気施設でした。普通の遊園地とは違い、海外の文化を体験できるという新しい発想だったため、メディアで取り上げられた後はかなり認知度が高まっていました。
また、新潟ロシア村では実際にロシア人を多く雇っていたため、新潟ロシア村の中に入れば本当にロシアに訪れたような感覚になってしまっていたのではないでしょうか。
撮影スポットのマンモスが名物に!
開園当時、新潟ロシア村では撮影スポットとして名物になった場所があります。それは、新潟ロシア村の中にあるマンモスの像です。とても大きなマンモスの像が置かれており、訪れた人は皆マンモスの前で撮影を行っていたようです。
美術館や劇場・豪華なメリーゴーランドもあった
新潟ロシア村には、美術館や劇場・豪華なメリーゴーランドもあったと言われています。家族で訪れても、恋人と訪れても楽しめることから、当時はメディアでもかなり有名になっていました。
しかし、新潟ロシア村はかなりの短期間で閉園したことでも有名です。なぜそうなってしまったのかについては、のちに詳しく掘り下げていきましょう。
ふれあい動物公園やレストランも!
当時新潟ロシア村には、民芸品や文化体験ができる人気施設の他にも、ふれあい動物公園やレストランも作られていました。そのため、子供も大人も楽しめる施設だったことが分かります。
しかし、それでも廃墟と化してしまった理由としては、それよりもマイナスな条件が揃っていたということが挙げられるのではないでしょうか。
「新潟ロシア村」が閉園した理由
先ほど、新潟ロシア村は10年ほどで休園、その4ヵ月には閉園してしまったとご紹介しました。しかし、その閉園してしまった理由については詳しく触れていません。そのため、ここからは新潟ロシア村が閉園した理由について詳しく掘り下げていきましょう。
新潟ロシア村が閉園してしまった理由を知ることで、当時新潟ロシア村の経営がどれだけ行き詰っていたのかを知ることができるではずです。
閉園理由①バブル崩壊による景気の悪化
新潟ロシア村が建設された後の1990年代後半には、バブル崩壊が起こってしまいました。そのため、開園当時はメディアに取り上げられて話題となっていたのですが、このことがきっかけとなって徐々入場者数が減っていったと言われています。
閉園理由②客足が伸びず資金繰りが悪化
バブルが崩壊してしまった後、地方にあったテーマパークの来客は減り続け、経営が難しくなってしまったようです。新潟ロシア村も地方に作られたテーマパークの1つだったため、客足が伸びず資金操りが悪化してしまいました。
閉園理由③アクセスの不便さ
新潟ロシア村が造られた場所は、アクセス面がかなり不便でした。アクセスは車でしかできず、公共機関を使ってのアクセスには無理があったようです。そのため、車を持っている人しか行くことができず、なかなか客足が伸びませんでした。もしかすると、アクセスの不便さがなければ、少しは客足が伸びていたのかもしれません。
閉園理由④ロシア文化が馴染みのないものだった
新潟ロシア村が開園した当時、そもそもロシア文化というのは日本に馴染みのないものでした。そのため、他のテーマパークに訪れる人が多く、わざわざアクセスの悪い新潟ロシア村に訪れる人は少なかったようです。
開園当時ではなく現在の日本であれば、ロシア文化も十分浸透してきたので、新潟ロシア村も客足が伸びていたのかもしれません。
「新潟ロシア村」で起きた火災事件
2003年頃には閉園してしまった新潟ロシア村ですが、経営していた時だけでなく、廃墟となってしまった後も事件が起きてしまいました。そのことから、新潟ロシア村には心霊スポットと呼ばれるにふさわしい何かがあるのではないかと言われるようになったと言います。
ここからは、そんな廃墟となった新潟ロシア村で起きた火災事件について掘り下げていきましょう。
2009年に宿泊棟で火災が発生
新潟ロシア村にはホテルが存在していたのですが、そのホテルで火災が発生してしまいました。ホテルで火災が発生したのは2009年だったため、新潟ロシア村が廃墟となってしまった後の火災事件だったことが分かります。
廃墟となった新潟ロシア村のホテルでは人がいなかったため、怪我人はでませんでした。しかし、人がいなかったことから火災が大きく広がってしまったようです。
放火の疑いがあったものの原因不明
廃墟となってしまった新潟ロシア村のホテルで火災が発生したというのは、明らかに不自然です。そのため、当時はホテルでの火災が放火だったのではないかと疑われていました。
しかし、ホテルの中を調査しても、結果的になぜ火災が起きてしまったのかわからなかったようです。
これをきっかけに解体や撤去が進む
廃墟となった新潟ロシア村のホテルで火災が発生してしまったことから、「解体、撤去した方がいい」という結論に至りました。そのため、ホテルでの火災がきっかけとなり、解体や撤去が始まるようになったようです。
「新潟ロシア村」の現在は?
わずか10年ほどで閉園してしまった新潟ロシア村ですが、現在はどのような姿になってしまったのでしょうか。先ほどもご紹介したように、新潟ロシア村は廃墟となってしまった後、放火と疑われる火事が発生してしまいました。
そのため、解体や撤去が進んでいったのですが、現在もその解体や撤去が行われているのでしょうか。ここからは、新潟ロシア村の現在の姿について詳しく掘り下げていきます。
建造物がそのまま廃墟として残存
ホテルでの火事がきっかけとなり、解体が進められた新潟ロシア村でしたが、建造物がそのまま残っている廃墟として有名になりました。日本には様々な廃墟が存在していますが、その中でも新潟ロシア村は多くの人に知られていた場所でもあります。
不法侵入による荒廃が進む
廃墟といえば心霊スポットとして有名な場所も多く、肝試しに訪れる人も少なくありません。新潟ロシア村もその一つで、肝試しに訪れる人が多くいました。しかし、新潟ロシア村は立ち入り禁止となっていたため、それは不法侵入と言えます。
また、不法侵入をした人たちは新潟ロシア村の中を荒らしていったため、余計に荒廃が進んでしまいました。
崩落や有毒ガスの危険がある
廃墟となってしまった新潟ロシア村は、立ち入り禁止となっていました。その理由として挙げられるのは、崩落や有毒ガスが発生している危険性があるからです。廃墟は管理ができていないため、立ち入り禁止にすることで危険性を軽減しようとしたました。
数々のテレビロケで有名な心霊スポットに
廃墟となった新潟ロシア村では、テレビのロケが多数行われました。特に有名なのが「映っちゃった心霊」と言われるテレビ番組で、夜の新潟ロシア村で心霊現象が起きるという内容でした。
このことがきっかけとなり、新潟ロシア村は廃墟としてだけでなく心霊スポットとしても有名になったようです。
現在は教会とホテルのみであとは更地
解体と撤去が進められた新潟ロシア村の現在は、教会とホテルのみとなっています。その他のレストランや動物ふれあい公園などの施設は、すべて更地となってしまったようです。
火災が起きてしまったホテルが残っているということは、まだホテルで起こった火災調査が進められているのかもしれません。
一般公開されていないので無断で立ち入りは禁止
廃墟となってから立ち入り禁止の看板が立てられていた新潟ロシア村ですが、現在でも立ち入り禁止となっています。また、新潟ロシア村に訪れた人の中には、工事を進めていた人に追い返されたという事例もあるようです。
一般公開されていない廃墟となってしまっているので、新潟ロシア村に訪れる場合は門の前までにしましょう。
「新潟ロシア村」で噂される心霊現象
何度も述べているように、新潟ロシア村は廃墟としてだけでなく心霊スポットとしても人気があります。大きなマンモスのある新潟ロシア村では、どのような心霊現象が報告されているのでしょうか。
ここからは、そんなマンモスが名物となっていた新潟ロシア村での心霊現象について詳しく掘り下げていきます。
心霊現象①写真に幽霊が映る
マンモスが名物の新潟ロシア村では、写真を撮ると幽霊が映るという噂があります。新潟ロシア村を調査したテレビ番組では、ホテル1階のロビーで写真を撮ると多くのオーブが映ったと言います。
オーブは幽霊がいる場所に発生することが多いため、ホテルの階部分に幽霊がいたと言えるでしょう。また、霊感がある人は、この場所で幽霊の集会が行われていると発言しています。
心霊現象②不気味な声が聞こえる
新潟ロシア村に調査を行ったテレビ番組では、ホテルの2階に行くと不気味な声が聞いたという体験をした人もいました。全員が聞こえたわけではないのですが、火災で焼けてしまった客室で不気味な声が聞こえたようです。
その声は「早く出ていけ」と言っており、過去に火災が起こったことから、火災も幽霊の仕業だったのではないかと噂されるようになりました。
心霊現象③霊が乗り移る
マンモスの像が名物となった新潟ロシア村では、幽霊が乗り移るという噂もあるようです。幽霊が乗り移る噂の真意は不明ですが、かなりの心霊現象が起きている場所なので、噂は本当の可能性が高いのではないでしょうか。
テレビ番組のロケ中にも、霊が乗り移ったかのように泣き出す場面なども非常に話題になりました。テレビなのでどこまでが真実かはわからないですが、起こったとしても不思議ではないような場所です。
心霊現象④視線を感じる・お婆さんが追いかけてくる
新潟ロシア村は日中でも建物の中から視線を感じると言われており、それが解体を遅らせてしまっているのかもしれません。特にホテルの地下が一番危ないと言われているため、現在でもホテルが解体されず残っているのではないでしょうか。また、中にはお婆さんの幽霊から追いかけられたという体験をした人もいます。
「新潟ロシア村」は海外でも廃墟マニアで話題に
マンモスが撮影スポットとなっていた新潟ロシア村ですが、廃墟となってからは、全国の廃墟マニアの間で美しいと話題になりました。また、海外の廃墟マニアからも絶賛されていたため、廃墟になってから新潟ロシア村に訪れる人が増えたようです。
「新潟ロシア村」の場所は?アクセス方法を解説
新潟ロシア村は新潟県北蒲原郡笹神村(現:阿賀野市笹神地区)にあり、アクセス方法は車のみとなります。新潟ロシア村へは近くの中浦駅から県道312号を経由し、17分ほどで到着します。このルートが一番近道なので、訪れる場合は剣道312号を経由しましょう。
「新潟ロシア村」が更地になるのは近い未来
現在、マンモスが名物となっていた新潟ロシア村では、解体作業が進められています。多くの施設があった新潟ロシア村ですが、すでにホテルと教会以外は撤去されているため、更地になるのは時間の問題だと言えるでしょう。
一般公開されていないので中に入ることはできませんが、更地になる前に新潟ロシア村に訪れたいと考えている人は、今のうちに足を運ぶことをおすすめします。