兵庫には廃墟の女王と呼ばれる「摩耶観光ホテル」が存在しています。そんな摩耶観光ホテルへの行き方や歴史、現在に姿についてご紹介していきましょう。また、摩耶観光ホテルは心霊スポットとして人気なだけでなく、映画の撮影地としても使われたことがあります。
廃墟の女王「摩耶観光ホテル」
兵庫県には、廃墟の女王とも言われる「摩耶観光ホテル」と呼ばれるスポットがあります。摩耶観光ホテルは兵庫県にある心霊、廃墟スポットとしてかなり有名な場所で、これまでに映画の撮影地として利用されることもありました。
今回はそんな廃墟の女王である摩耶観光ホテルへの行き方や現在の姿、どんな映画に採用されているのか、これまでの歴史について詳しく掘り下げていきましょう。
関西屈指の有名な心霊スポット
先ほど、摩耶観光ホテルは廃墟の女王であり、兵庫県の中でも有名な心霊、廃墟スポットとして有名だとご紹介しました。しかし、摩耶観光ホテルは全国的に見れば、関西屈指の有名な心霊スポットと言っても過言ではありません。
もちろん、摩耶観光ホテルは心霊スポットとしてだけでなく、観光スポットとしても人気があります。そのため、気になる方は行き方をチェックして実際に足を運んでみてください。
摩耶山は夜景で有名な観光スポット!
廃墟の女王である摩耶観光ホテルは、観光スポットとしても人気だとご紹介しました。その理由の1つとして挙げられるのが、摩耶山から見える夜景です。摩耶観光山は特に夜景が綺麗な場所と言われており、デートにもピッタリです。
そのため、摩耶観光ホテルの近くに訪れる人の中には、この夜景を楽しみにしているという人も少なくありません。
「摩耶観光ホテル」の歴史について
現在心霊スポットとして人気の廃墟の女王摩耶観光ホテルですが、まずはそんな摩耶観光ホテルの歴史について詳しく掘り下げていきましょう。現在の摩耶観光ホテルの姿を知る前に、歴史を知ることでより摩耶観光ホテルの魅力が分かるかもしれません。
これから摩耶観光ホテルに訪れてみたいと考えている人や、廃墟の女王と呼ばれている場所が気になっている人はぜひ参考にしてみてください。
1929年に開業した鉄筋コンクリートホテル
摩耶観光ホテルは、1929年に開業した鉄筋コンクリートホテルです。ホテルは2階立てとなっており、1階部分は半分地下となっています。3階部分には大食堂や娯楽場、浴場がありました。また、4階部分は余興場として利用されていたようです。
また、摩耶観光ホテルはケーブル摩耶駅からホテルの4階部分へと直接行ける連絡渡り廊下があったことから、かなりアクセスに便利な場所だったと言えるのではないでしょうか。
「軍艦ホテル」とも呼ばれていた
現在は廃墟の女王とも言われている摩耶観光ホテルですが、かつては「軍艦ホテル」と呼ばれることもあったと言います。なぜなら、摩耶観光ホテルを遠くから眺めると、軍艦のように見えていたからです。
また、この名前の由来は軍艦島と同じで、現在は摩耶観光ホテルも軍艦島と同じように文化財登録を目指しています。
第二次世界大戦の影響で営業が休止
1929年に開業した摩耶観光ホテルですが、第二次世界大戦の影響があり、一時営業が休止してしまいました。この時、第二次世界大戦は激化しており、営業を続けることはままならなかったと言います。
営業を休止したのは1945年で、休止中に摩耶観光ホテルも損害を受けてしまいました。
1961年に面改装の上で再オープン
第二次世界大戦によって損害を受けた摩耶観光ホテルでは、再開を目指した復旧が行われました。1961年には面改装をしたうえで再オープンされたのですが、それまでに大阪で解体された豪華客船の装飾品なども利用されることとなります。
この豪華客船から再利用した装飾は今でも残っており、摩耶観光ホテルの魅力としても語り継がれているそうです。
6年で営業不能
2度の休止を経ても営業を続けていた摩耶観光ホテルですが、1967年には営業不能となって営業が停止してしまいました。2度目の休止の理由は昭和の3大水害と呼ばれている豪雨が原因で、その後営業停止となったようです。
営業開始から約6年ほどで営業が不能となってしまい、その後は摩耶観光ホテルをどのように利用するのかに注目が集まりました。
合宿のために使用される
廃墟の女王である摩耶観光ホテルは、合宿のために利用されていました。合宿をする際は予約をする必要があり、自分たちだけで貸切れるため勉強やサークルに専念できる場所でもあったようです。また、夏には肝試しができるため、これまでに多くの学生が摩耶観光ホテルを合宿の場所として利用してきたそうです。
摩耶学生センターという名前に変更
1974年には合宿所として利用されるようになった摩耶観光ホテルは、摩耶学生センターという名前に変更されました。また、摩耶学生センターになった摩耶観光ホテルは、格安で利用できるようになったと言います。
廃墟に宿泊できた?
廃墟の女王である摩耶観光ホテルは、全国でも珍しい宿泊することのできる心霊スポットです。そのため、摩耶観光ホテルへは廃墟や心霊スポットが好きだという人たちが、毎年宿泊しに訪れていました。
また、宿泊が許可されているということは、しっかりと安全が確保されているということでもあります。しかし、現在は管理人の体調不良によって、合宿所としての利用も停止されてしまいました。
「摩耶観光ホテル」の現在の内部の状況は?
先ほどは、廃墟の女王と呼ばれている摩耶観光ホテルの歴史についてご紹介しました。歴史を知ったところで、摩耶観光ホテルの現在の内部の状況について詳しく掘り下げていきましょう。
過去に様々な歴史がある摩耶観光ホテルは、現在映画の撮影スポットとしても知られています。今回はそんな映画に利用された歴史についても紹介しますので、気になる方はぜひ参考にしてみてください。
廃墟好き必見の心霊スポットへ
廃墟の女王と呼ばれている摩耶観光ホテルですが、心霊スポットとしても人気があります。そのため、心霊いスポット巡りをしている人や、心霊スポットに足を運んでみてたいと考えている人はぜひ摩耶観光ホテルにも訪れてみてはどうでしょうか。
現在は40年以上も放置されている状態なので、合宿場として利用されてた歴史があるとはいえ、危険が伴ってしまう場合もあります。なので、訪れる際は周囲に注意してください。
摩耶山が霊山?
摩耶観光ホテルがある摩耶山は、霊山としても知られています。霊山というのは神様がいると言われており、パワースポットとされていることも少なくありません。また、霊山には幽霊や魂などが集まるとも言われています。
その結果、摩耶山にある摩耶観光ホテルは心霊スポットだと言われているのではないでしょうか。
映画のロケ地に使われる
何度も述べているように、摩耶観光ホテルは過去に映画のロケ地に使われた歴史もあります。摩耶観光ホテルをロケ地として利用した映画はデスノートと呼ばれる映画で、この映画内ではラストシーンに登場したと言われています。
そのため、映画が好きな人や摩耶観光ホテルの現在が気になるという人は、ぜひ映画を観覧してみてはどうでしょうか。
文化財登録を目指している!
初めにも少しご紹介したように、摩耶観光ホテルは現在文化財登録を目指しています。そのため、摩耶観光ホテルに訪れる際は、荒らしてしまわないように注意しましょう。場合によっては、通報されてしまうこともあるかもしれません。
また、摩耶観光ホテルは現在老朽化が進んでしまっています。なので、立ち入ることで崩壊の危険も否定できないため、摩耶観光ホテルの内部には立ち入ることはあまりおすすめできません。
チェックすべきポイントは?
映画のロケ地としても利用された歴史のある摩耶観光ホテルですが、それだけ魅力があるということでもあります。そのため、下記ではそんな摩耶観光ホテルのチェックポイントについて詳しく紹介していきます。
魅力のある部分やチェックポイントを知ることで、効率よく摩耶観光ホテルを散策することができるでしょう。なので、摩耶観光ホテルに訪れる予定がある人は、ぜひ参考にしてみてください。
風化した内部
摩耶観光ホテルは様々な歴史のある建物で、これまでに風化が進んできました。現在は、風化した内部が摩耶観光ホテルのチェックポイントと言えるでしょう。自然に風化したものなので、建物がどのように朽ちていくのかを知ることができます。
アールデコの建築
摩耶観光ホテルはアールデコ風の建築となっています。アールデコというのはアール・ヌーヴォーの時代に続いて、アメリカ合衆国を中心に1930年頃まで流行した装飾の傾向のことを意味しているそうです。
かなり昔に建てられた建物なので、このようにアールデコ様式が利用されています。全国的にもアールデコ風の建築は珍しいので、気になる人はぜひ一度摩耶観光ホテルに訪れてみてください。
「摩耶観光ホテル」に行く際の持ち物と注意点
これから摩耶観光ホテルに訪れようと考えている人は、摩耶観光ホテルに行く際に持っていくと便利なものと注意点を知っておきましょう。ここからは、そんな摩耶観光ホテルに行く際の持ち物と注意点について掘り下げていきます。
廃墟の中には老朽化から危険が伴ってしまうこともあるでしょう。そのため、特に服装や持ち物にはこだわるようにしてください。
持ち物①手が空くリュックやバッグ
摩耶観光ホテルは山の中にある建物なので、歩きやすいような服装で行く必要があります。特に、かばんはリュックサックや肩掛けタイプのものを利用するようにしましょう。両手が空くことで、山道を登りやすくなります。
また、かばんの中の荷物が多くなればなるほど、摩耶観光ホテルに到着するまでに疲れてしまうでしょう。そのため、摩耶観光ホテルに行く際は必要最低限の荷物だけを持つようにしてください。
持ち物②歩きやすいシューズ
先ほども述べたように、摩耶観光ホテルは山の中にあるホテルなのでアクセスしづらいです。そのため、摩耶観光ホテルに訪れる際は歩きやすいように、普段は気慣れているスニーカーなどの靴を履いていくようにしてください。
もしかすると、履き慣れている靴でも靴擦れをしてしまうかもしれません。なので、そんな時のために救急グッズを持っていくと便利です。
持ち物③防寒具
山の中は天候が急激に変わってしまう可能性があります。そのため、摩耶観光ホテルに行くまでの道では寒くなくても、摩耶観光ホテルに到着する頃には寒いと感じてしまうことも多いでしょう。
その場合は、軽くてすぐに羽織ることのできる防寒具を持っていくようにしてください。防寒具なら暑くなった時に脱ぐこともでき、体温調節を上手にすることができます。
自己責任で観光&肝試ししよう!
廃墟の女王と呼ばれていて心霊スポットしても人気のある摩耶観光ホテルですが、現在は放置されたまま風化が進んでいるため、危険な場所でもあります。なので、摩耶観光ホテルに訪れる際は、自己責任で観光や肝試しをしましょう。
「摩耶観光ホテル」の場所や行き方
摩耶観光ホテルの魅力を知れたところで、実際に摩耶観光ホテルに行ってみたいと考えている人も多いのではないでしょうか。そのため、ここからは摩耶観光ホテルのある場所や行き方について詳しく掘り下げていきます。
摩耶観光ホテルへの行き方を知ることで、スムーズに廃墟巡りをすることができるでしょう。そのため、摩耶観光ホテルに訪れる際は事前にチェックしておくようにしてください。
場所はどこにある?
摩耶観光ホテルは神戸市灘区の摩耶山の中腹にある廃墟で、行き方はいくつか存在しています。そのため、摩耶観光ホテルに訪れる際は、自分に合った行き方を選ぶようにしてください。詳しい行き方については、下記で紹介していきます。
また、摩耶観光ホテルは廃墟となっているため行くのが難しいです。道案内がない分迷ってしまう可能性があるので、ある程度事前に行き方を頭に入れておくようにしてください。
行き方の方法は2つ!
先ほど、摩耶観光ホテルへ続く道はいくつかあるとご紹介しましたが、厳密に行き方は2つの方法があります。どちらの行き方を利用してもいいのですが、片方の行き方は立ち入り禁止の場所を通るアクセス方法になっています。
立ち入り禁止の場所に入る場合は、通報されてしまう可能性もあるため、できるだけ立ち入り禁止の道を通らない方法で摩耶観光ホテルにアクセスするようにしてください。
登山道からの行き方
摩耶観光ホテルへ登山道を利用して行く際は、神戸市灘区にある灘丸山公園と呼ばれる場所からアクセスします。登山道をまっすぐ進んでいくと、徒歩で30分ほど歩けば摩耶観光ホテルに到着するでしょう。
登山道は登山をする用にある程度歩きやすくなっている上、立ち入り禁止でもないので摩耶観光ホテルに訪れる際は、登山道を利用するのをおすすめします。
摩耶ケーブルからの行き方
摩耶ケーブルを利用した行き方を選ぶ場合、摩耶ケーブルを利用して最寄り駅である虹の駅で降車してください。虹の駅を降りると摩耶観光ホテルの看板があり、看板の近くに立ち入り禁止となっている門があります。
この門をまっすぐ進んでいくと摩耶観光ホテルに到着します。しかし、摩耶観光ホテルへと続く門は立ち入り禁止となっているので、利用する際は注意するようにしましょう。
「摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォーク」を利用しよう!
摩耶山には、摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォークと呼ばれるイベントがあります。このイベントに参加すれば安全に摩耶山の歴史を知れる他、廃墟の女王である摩耶観光ホテルの近くにまで行くことが可能です。
ただし、摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォークでは摩耶観光ホテルの中に入ることはできません。定期的に行われている安全なイベントですので気になる方はぜひ一度摩耶山・マヤ遺跡ガイドウォークに参加してみてはどうでしょうか。
摩耶観光ホテルの基本情報
住所 | 〒657-0102 兵庫県神戸市灘区畑原 |
アクセス | 神戸市灘区にある灘丸山公園から登山道を経由し、徒歩約30分 |
神戸の「摩耶観光ホテル」で夜景と廃墟探索へ
初めにも述べたように、摩耶観光ホテルは夜景が綺麗な観光スポットとしても人気です。そのため、摩耶観光ホテルに訪れる際は夜に訪れてみてはどうでしょうか。もちろん、夜は摩耶観光ホテルで廃墟探索をすることもできます。
また、摩耶観光ホテルへの行き方は2つあるので、どちらの方がアクセスしやすいのかを考えて訪れてみてください。

