千葉の勝浦には、おせんころがしと呼ばれる過去に悲惨な殺人事件が起きた心霊名所があります。今回は、そんなおせんころがしという名前の由来や栗田源蔵との関係、釣りやトンネルについて掘り下げていきましょう。また、おせんころがしへの行き方もご紹介します。
「おせんころがし」は千葉最恐の心霊スポット!
全国には、様々な心霊スポットが存在しています。その中でも千葉にある心霊スポットは、最恐だと言われるほどです。その名前は「おせんころがし」で、名前だけは耳にしたことがあるという人もいるかもしれません。
今回は、そんな千葉県屈指の心霊スポットであるおせんころがしについて、詳しく掘り下げていきましょう。おせんころがしと言われるようになった由来や、過去に起きた殺人事件の犯人についてもご紹介します。
千葉県勝浦市と鴨川市をまたぐ崖
おせんころがしは、千葉県勝浦市と鴨川市をまたぐ崖のことを意味しています。おせんころがしは断崖絶壁になっている場所なので、危険が伴う場所でもあります。そのため、おせんころがしに訪れる際は崖に注意するようにしてください。
また、おせんころがしはその昔、通るのが難しいほどでした。しかし、おせんころがしには新国道が整備されたことで、交通の難所が解消されていて通りやすくなっているようです。
過去に殺人事件があった
おせんころがしが心霊スポットだと言われるようになった由来は、過去に起きた殺人事件だと言われています。由来となっている殺人事件はおせんころがし殺人事件という名前で知られており、すでに犯人は捕まっているようです。
今回は、勝浦で過去に起きたおせんころがし殺人事件の犯人や、栗田源蔵と事件の関係性についても掘り下げていきますので、事件のことを知らなかったという人は、ぜひ参考にしてみてください。
「おせんころがし」ってどんな場所?名前の由来は?
おせんころがしで起きた殺人事件や実際に起きると言われる心霊現象をご紹介する前に、まずはおせんころがしとはどのようなところなのか、なぜおせんころがしと呼ばれるようになったのかなどの由来について、詳しく掘り下げていきましょう。
おせんころがしがどのようなところなのか知ることによって、おせんころがしに訪れた際により楽しむことができるはずです。また、おせんころがしは絶景が眺められるという噂もあります。
昔は難所で知られた
おせんころがしは千葉県勝浦市の西端から鴨川市にまたがっている崖で、その長さは約4㎞ほどになると言われています。また、おせんころがしは難所で作られていたことから、通行しづらいと言われていたようです。
特に旧国道が難所と言われており、事故が多発していました。しかし、現在は新国道が作られたことから難所ではなくなり、通行しやすくなっています。そのため、気になる方はぜひおせんころがしに足を運んでみてはどうでしょうか。
1929年にトンネルが開通
勝浦市にあるおせんころがしは、1929年にトンネルが開通しました。おせんころがしにはガードレールが存在していなかったことから、非常に危険な派書だと言われていたそうです。しかし、整備されるのはかなり先のことになります。
現在のおせんころがしの姿は開通当時とは少し異なりますが、それでも危険を感じさせるほどの断崖絶壁となっています。これからおせんころがしに訪れるという人は、周囲に注意するようにしてください。
おせんころがしの名前の由来は?
おせんころがしという名前の由来が気になっている人も多いでしょう。おせんころがしと呼ばれるようになった名前の由来は、崖の近くに住んでいたおせんという少女だと言われています。この由来となった娘であるおせんは、自分の父親を改心させようとしました。
しかし、父親は名前の由来となったおせんを無視し、村人を苦しめ続けたと言います。そして、おせんころがしの名前の由来となった少女は、断崖絶壁から身を投げました。それが、おせんころがしの由来となっています。
昼間は絶景が見られる景勝地
おせんころがしでは、夜は足元が見えなくて危険が伴います。また、夜に訪れると心霊現象が起きると言われているため、近づきたくないと考えている人も多いことでしょう。しかし、おせんころがしは昼間に訪れれば観光スポットにもなる場所です。
昼間のおせんころがしは絶景が見られる景勝地となっており、崖の上からは青く広がる海と空を眺めることができます。特に、天気が晴れていて空気が澄んだ日に訪れると、遠くの方まで景色が見えるのでおすすめです。
堤防で釣りを楽しむ人も!
トンネルもある勝浦市のおせんころがしですが、堤防で釣りを楽しむ人も多く見られます。堤防に訪れる人は、ほとんどが釣りが目的となっているようです。堤防では、常に釣りを行っている人がいて、家族連れで釣りを行う人もいます。
また、堤防で釣りを行っている時は、おせんころがしから釣りをしているところが見えるようです。そのため、ゆっくり釣りを楽しみたいと考えているのであれば、おせんころがしから釣りをしている人がいないか確認してから行くようにしましょう。
断崖絶壁のため自殺や転落事故が多い
釣りを楽しめる勝浦市にあるおせんころがしですが、現在でも断崖絶壁となっています。そのため、新国道が作られた今でも、自殺や転落事故が多数発生しているので注意してください。落ちてしまうと、下は海になっていますが石に打ち付けられてしまいます。
「おせんころがし」で起きた殺人事件
勝浦市にまたがっているおせんころがしでは、釣りを楽しんでいる人も多くいます。しかし、その昔おせんころがしでは悪質な殺人事件が起きたことでも有名になりました。ここからは、そんなおせんころがしで起きた殺人事件について掘り下げていきましょう。
おせんころがしで起きた殺人事件の詳細や犯人がどうなったのかについてもご紹介しますので、おせんころがし殺人事件を知らなかったという人は、ぜひ参考にしてみてください。
1952年に母子3人が殺害された
おせんころがし殺人事件は、1952年に発生しました。事件の詳細は、母子3人が1人の犯人に殺害されたというものです。殺害される前、母親は犯人に強姦されました。そして、母子4人が崖から突き落とされた事件です。
当時、母子は行方不明になった父親を探していたと言います。そして、犯人は情報を提供するという名目で3人をおせんころがしに誘い出し、次女を背負った母親を強姦したのち突き落としました。崖の途中で止まっていたため、石を使って殺害したそうです。
長女だけ助かった
おせんころがし殺人事件では、長男と長女が先に投げ落とされました。その後、母親と背負われた次女が突き落とされます。しかし、母親と次女は崖の途中で止まっており、それを見た犯人は石を使って殴ったのち殺害しました。
先に投げ落とされた長男は死亡してしまったのですが、長女は崖の途中で止まっていたそうです。長女は運よく軽傷で済んだため、おせんころがし殺害事件では長女だけが助かることとなりました。
犯人は栗田源蔵
勝浦市で起きたおせんころがし殺人事件の犯人は、栗田源蔵と言われる男性です。栗田源蔵はおせんころがし殺人事件以外にも事件を起こしていたため、別件で栗田源蔵が逮捕されたのち、おせんころがし殺人事件の犯人として再逮捕されました。
また、栗田源蔵は逮捕されるまでに計7名を殺害したとされています。栗田源蔵は殺害事件だけでなく、強姦や死体遺棄の罪にも問われました。悪質な事件だったため、当時栗田源蔵の名前を知らない人はいなかったことでしょう。
殺人の動機は?
おせんころがし殺人事件の犯人である栗田源蔵は、なぜ殺人を行ったのでしょうか。栗田源蔵は少年の頃、女性は叩いたり、首を絞めると喜ぶということを吹き込まれたと言います。そして、強姦を目的として殺人事件を起こしてしまいました。
犯人である栗田源蔵の殺人の動機は強姦だと、誰もが納得しました。それは、犯人の栗田源蔵が起こした他の事件が理由です。栗田源蔵は被害者を殺害したのち、屍姦したといいます。
栗田には死刑判決が下された
勝浦市で起きたおせんころがし殺人事件の犯人である栗田源蔵には、1952年8月13日に死刑判決が下されました。また、1953年12月21日には別件でも死刑判決を受けています。死刑判決を下された犯人の栗田源蔵は、徐々に衰弱していったそうです。
1959年に死刑執行
死刑判決が下された栗田源蔵は、一審で2つの事件に対して死刑判決が下されたと言います。死刑判決が2つの事件に対して下されたことは初めてだったこともあり、当時は世間で大きく話題になった事件でもあります。死刑判決後、再審を繰り返したようですが1959年に死刑が執行されました。
「おせんころがし」で噂の心霊体験
釣りも楽しめる勝浦市にあるおせんころがしには、トンネルが存在しています。特に、そのトンネル内で心霊現象が起きると言われているそうです。もしも、肝試し目的でおせんころがしに訪れるのであれば、ぜひトンネル内にも足を運んでみてください。
ここからは、そんなトンネルがあるおせんころがしの心霊体験について詳しく掘り下げていきます。特に、これからおせんころがしに訪れるという人や、心霊スポットが苦手で実際に行くことはできないという人は必見です。
心霊現象①心霊写真が写る
おせんころがしに訪れる人の多くは、心霊スポットに訪れた記念に写真を撮影することでしょう。トンネルもあるおせんころがしでは、その際に心霊写真が撮れると噂されています。心霊写真に関する心霊現象は、真偽が定かではありません。
しかし、おせんころがしでは殺人事件が起きている他、転落事故や自殺者が多発していることから、幽霊が漂っていてもおかしくはありません。この世に無念を残している幽霊が、写真に写り込んでしまっているのではないでしょうか。
心霊現象②子供や女性の悲鳴が聞こえる
おせんころがしでは、過去に残酷な内容の殺人事件が起きています。その際に犠牲者となってしまったのが、行方不明になった父親を探していた子供3人と母親です。そのため、おせんころがしでは子供や女性の悲鳴が聞こえると言われています。
また、おせんころがしを歩いていると、女性の悲鳴が徐々に近づいてくるという心霊現象を体験した人もいるそうです。無念にも殺されてしまった母親が、おせんころがしに訪れた人に助けを求めていたのかもしれません。
心霊現象③何かが滑り落ちる音がした
おせんころがしに訪れた人の中には、何かが滑り落ちるような音を聞いたという人もいます。おせんころがしは断崖絶壁となっていますが、人が気づくくらいの大きな音がするということは、心霊現象が関係していると言えるのではないでしょうか。
心霊現象④フラッシュのような閃光を目撃
おせんころがしに訪れた人の中には、フラッシュのような閃光を目撃したという体験談を語っている人もいます。夜に訪れたため、他には誰もいないはずでした。しかし、暗闇の中でカメラのフラッシュのような閃光を目撃しました。
この心霊現象は1人だけでなく、複数人が目撃しています。そのため、「おせんころがしにいる幽霊の仕業だったのではないか」と噂されるようになりました。気になる方は、ぜひ夜のおせんころがしに足を運んでみてください。
心霊現象⑤男の低いうなり声が聞こえる
複数人でおせんころがしに訪れた際、男の低いうなり声を聞いたという体験談もあります。その場にいた全員が男のうなり声を聞いていたため、聞き間違いではないようです。殺人事件では、母子が殺害されていました。
そのため、男の低いうなり声が聞こえるという心霊現象は、おせんころがしで命を落とした自殺者の幽霊が大きく関係しているのかもしれません。気になる方は、おせんころがしに訪れてみてはどうでしょうか。
「おせんころがし」の行き方と駐車場情報
トンネルがあるおせんころがしへ訪れたいと考えている人は、行き方や駐車場情報を知っておく必要があるでしょう。そのため、ここからはおせんころがしへの行き方と駐車場情報について、詳しく掘り下げていきます。
行き方や駐車場情報を知らないという人や、心霊スポットが好きだという人はぜひ参考にしてみてください。情報を参考にすることで、スムーズに訪れることができるでしょう。
アクセス情報
トンネルがあるおせんころがしへの行き方としては、車の利用がおすすめです。車なら遠方からも行くことができます。ただし、車では危険なおせんころがしを通ることはできませんので、途中からは歩いていく行き方になるでしょう。
また、おせんころがしは公共機関を利用する行き方でも訪れることができます。最寄り駅は行川アイランド駅となっており、この行き方だと最寄駅からは徒歩で約7分ほどです。
駐車場は?
先ほどは、トンネルがあるおせんころがしへの行き方をご紹介しました。その中で車での行き方を選ぶ場合は、駐車場に車を停める必要があります。駐車場はおせんころがしのトンネルの手前に空き地があるため、そこを利用するようにしてください。
正式な駐車場は完備されていません。そのため、おせんころがしのトンネル手前に駐車させる場合は車上荒らしなどに注意しましょう。
「おせんころがし」の基本情報
住所 | 〒299-5256 千葉県勝浦市大沢215 |
アクセス | 行川アイランド駅から徒歩約7分 |
駐車場 | 近くに空き地あり |
「おせんころがし」は悲しい過去のある心霊名所!
おせんころがしは、過去に悲しい事件が起きてしまった場所です。また、自殺が多発していることから、心霊の名所とも言われています。そんなおせんころがしが気になるという方は、今回ご紹介した行き方を参考に訪れてみてください。


